
「地下鉄(メトロ)に乗って
」
監督:篠原哲雄、原作:浅田次郎、音楽:小林武史、出演:堤真一、岡本綾、大沢たかお
(公式HP→http://www.metro-movie.jp/)
主人公と父親、主人公と不倫相手みち子、この2つを軸に過去へタイムスリップしながら人生が動いていく。深い描写は少なく、砂時計みたいにサラサラーと進んだかと思うといきなり逆さになったり。特に、岡本綾さん演じるみち子のラストシーンとか、おそらく原作で描かれていたであろう背景や心情っていうのが見えづらいので賛否両論ありそう。でも想像すれば彼女が必然的に選択した意味が良く分かる。岡本綾さんは、彼女の来歴踏まえてベストな配役だったんじゃないかな。当時23歳だった彼女が「私の中では、22年間生きてきた分、経験してきたもの、全て出し切ったと思っています。」と語ってる。今私も23歳、人生出し切ったことなんて無いからグサリ。もう一度、彼女の演技を観てみたいけど、これは叶わないのかな。残念だ。それから、時間を遡るシーン。もう少し何とかならなかったな。自分の好みじゃ無いだけで、あれはあれでいいのかもしれないけど。音楽も良かった。ラストSalyu×小林武史は、いいね。彼女の歌は、個性やメッセージはあるだろうけど、主張が強すぎなくてテーマ曲にぴったりだと思う。プラットーホーム、包み込むような歌声。波のような、音楽の力を再認識。押し寄せてきたかと思うと、引き込まれる。胃の辺りが、ぐわ〜ん、ぐお〜ん、ずざざざざっといった感じで感情がざわつく。後で原作も読んでみようかな。
